鏡を見るたび、どんよりとしている目元の「茶クマ」。
コンシーラーを重ねても隠しきれず、ふとした瞬間に「疲れてる?」「老けた?」と感じてしまうのは、非常に辛いものです。
「もっと高いアイクリームなら効くはず」「有名な美白成分が入っているから」と、これまで懸命にセルフケアを続けてこられた方も多いでしょう。しかし、35歳を過ぎ、40代、50代と年齢を重ねるにつれ、「良かれと思って続けているそのアイクリームやマッサージ」が、実は茶クマを停滞させ、時には悪化させているケースが少なくありません。
本記事では、35歳からのクマがなぜ「混合型」へと複雑化するのか、そしてなぜ今のあなたにとって「アイクリームによる予防」と「美容医療による根本解決」の切り分けが必要なのかを詳しく解説します。
第1章 35歳からのクマは混合型が多い?

目元のクマにはいくつかの種類があり、それぞれ原因が異なります。20代の頃であれば「寝不足による青クマ」や「摩擦やメイク残しの茶クマ」など単一の原因であることが多いのですが、35歳を過ぎると状況は一変します。
30代後半からは、肌の弾力低下や骨格・脂肪の変化が加わるため、複数の原因が複雑に絡み合う「混合型クマ」である可能性が高くなります。「アイクリームを塗っても、コンシーラーで隠しても、なんだかスッキリしない……」その原因は、この混合型にあるかもしれません。
1-1. 茶クマ・青クマ・黒クマを瞬時に判別するセルフチェック

自分のクマの原因を知るために、鏡の前で以下の動作を確認してみてください。
- 茶クマ:目尻を横に優しく引っ張る。目尻を横、あるいは下に少しずらしてみてください。皮膚と一緒にクマの色(茶色いくすみ)がそのまま移動し、色味自体に変化がない場合、それは皮膚自体に色が定着している「茶クマ」の可能性が高いと言えます。
- 青クマ:引っ張った時に色が薄くなる。皮膚を優しく引っ張った時に、クマの色が少し薄くなったり、逆に皮膚が薄く伸びることで透けている血管(青っぽさ)がはっきり見えたりする場合は、血行不良による「青クマ」の可能性があります。
- 黒クマ:顔を上に向けて鏡を見る。鏡を持ったまま顔をゆっくり天井へ向けてみてください。正面を向いている時よりもクマが薄くなったり、消えたりするなら、それは皮膚のたるみや脂肪の突出によってできた「影」、いわゆる「黒クマ」です。
1-2. 年齢を重ねると「混合型」が深刻化する理由

35歳から50歳にかけて、多くの方が悩まされるのが「茶クマ(色)」と「黒クマ(影)」の混合型のクマです。
加齢とともに皮膚のハリが失われて「黒クマ(たるみの影)」ができ、そこに長年のメイクや摩擦による「茶クマ(色素沈着)」が重なっているケースです。この場合、影の暗さと色素の茶色が混ざり合い、目元がさらに黒く強調されてしまいます。
影による黒クマが主な原因である状態で、一生懸命に茶クマ用の美白ケアだけを続けていても、物理的な「影」はなくならないため、目元の暗さはなかなか解消されません。逆に、茶クマが強いのに黒クマの治療だけを行っても、皮膚の「くすみ」が残ってしまい、理想の透明感は得られません。
当院のカウンセリングでは、西林院長が患者様の状態を適切に診断させていただき、一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療方法をご提案しております。
1-2. 茶クマの主原因「色素沈着」を招く要因と悪循環のメカニズム
茶クマの正体は、メラニン色素の蓄積による「色素沈着」です。これは単なる遺伝ではなく、日々の生活習慣や物理的な刺激によって引き起こされますが、目元の皮膚がとてもデリケートであることが関係しています。
- メイク汚れの蓄積 :アイライン、マスカラ、アイシャドウといったポイントメイクが、目に見えないレベルで皮膚の微細なキメ(皮溝)に残ってしまうことがあります。これらの汚れが皮脂と混ざり合って酸化すると、皮膚に慢性的な炎症を引き起こし、それがメラニン生成の引き金となります。特に、ウォータープルーフ製品を「完璧に落としきれない」状態が続くと、知らず知らずのうちに目元の色が淀んでいく原因となります。
- 目元への摩擦や刺激: 無意識的に行ってしまっている「摩擦」は茶クマの原因の一つです。クレンジング時に横方向に強く擦る、洗顔後にタオルでゴシゴシ拭く、あるいは花粉症や乾燥による痒みで目を擦る行為。皮膚には外部からの刺激を受けると「細胞を守らなければならない」という防衛本能が備わっており、その反応としてメラノサイトを活性化させ、メラニンの生成を促進させます。つまり、目を擦れば擦るほど、肌は身を守るために自らを茶色く染めてしまうのです。
- 乾燥と加齢による「ターンオーバー」の低下: 通常、生成されたメラニンは肌のターンオーバーによって表面へ押し出されていきます。しかし、目元が乾燥していたり、加齢によって血流が滞ったりすると、この再生サイクルが途端に乱れます。 排出されるべきメラニンが肌の奥に停滞し、さらに長年のダメージが積み重なることで、色素はより深い層へと沈着していきます。
「昔よりクマが濃くなった」「コンシーラーのノリが悪くなった」と感じるのは、皮膚の薄さが進行し、深層に沈着したメラニンが透けて見えやすくなっているサインでもあります。 こうした「構造の変化」と「長年のダメージ」など複数の原因が絡み合った茶クマは、セルフケアでは、皮膚深層にまで及んだ色素を解決することは困難です。根本から目元の印象を変えるには、現状の皮膚の状態を適切に診断し、美容医療を通して状態にあった治療を行う必要があります。
第2章 なぜ「高級アイクリーム」を使っても効果を感じられないのか
茶クマを改善しようと、ドラッグストアやデパコスのアイクリームを活用される方は多いかと思います。成分を理解することは大切ですが、同時に「化粧品でできること」の限界を知ることも重要です。
2-1. アイクリームで「できること」と「できないこと」

一般的に、茶クマ対策の製品にはビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの「美白有効成分」が含まれています。これらはメラニンの生成を抑え、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を助けて排出をサポートする役割を担っています。
一般的なアイクリームやスキンケア用品は、医薬部外品であり、角質層までしか浸透しない物になりますが、いずれも根本的な治療や改善には至りません。ここに、
医療でしか得られない変化の壁があります。
- できること: 市販の化粧品がアプローチできるのは、肌の表面(角質層)が中心のため、「今、作られようとしているメラニン」を抑え、未来の茶クマを予防することは可能です。
- できないこと: 20代の頃は排出できていたメラニンも、35歳を過ぎると肌のターンオーバーは低下し、肌のより深い「真皮層」近くへと沈着しやすくなるため、「真皮層」まで色素沈着している茶クマを消すことはできません。
どれほど優れたアイケア製品であっても、市販品は医師による専門的な知識がなくても安全に使えるよう設計された一般消費者向けの製品なので、肌の深層まで色素沈着した茶クマを「塗るだけ」で根本的に消し去るのは、医学的に見て容易ではありません。アイクリームに月々1万円かけるのを5年、10年と続ける前に、その投資が「今の自分の肌状態」に見合っているのかを見極める必要があります。
アイケアで「肌の地盤」を整えつつも、どうしても消えない色味については美容医療の力を借りる、という切り分けが重要です。
2-2. 保湿・バリア機能成分による一時的な保護
セラミド、ヒアルロン酸、ナイアシンアミドなどの保湿成分は、乾燥によるバリア機能の低下を防ぐために有効です。乾燥小ジワが目立たなくなると、光の反射でクマが少し薄くなったように見える効果は期待できます。
目元が乾燥してカサつくと、肌の表面が凸凹になり、光が乱反射して影ができやすくなります。これが茶クマをより濃く、暗く見せてしまう原因になるのです。しっかり保湿をして肌がふっくら整うと、光が綺麗に反射し、それだけでクマが薄くなったように感じることがあります。
しかし、ここで注意していただきたいのが、保湿や美白クリームはあくまで「今以上の悪化を防ぐ」ためのものだということです。
「一生懸命ケアしているのに、何年も茶クマが消えない」という場合、それはすでにセルフケアでは限界がある可能性があります。根本的に茶クマを治したい、明るい目元を取り戻したい場合には、美容医療による適切な治療が解決への近道となります。
2-3. 35歳からの賢い選択:セルフケアによる「現状維持」から、医療による「根本解決」へ
「一生懸命ケアしているのに、何年も茶クマが消えない」という場合、それはすでにセルフケアの限界を超えているサインです。
歳を重ねるほどに、目元の悩みは単なる「色」の問題だけではなく、皮膚のたるみや脂肪の突出による「立体的な影」が複雑に絡み合ってきます。
だからこそ、セルフケアを頑張っても年齢を重ねるにつれクマが濃くなるとお悩みの方は、根本的にクマを治療する美容医療こそが若々しい目元を取り戻すための賢いアンチエイジングの近道となります。
第3章 茶クマを悪化させないための正しいのケア
「今以上に茶クマを濃くしない」ために、日々のスキンケア方法を見直すことは重要です。
30代後半の目元の皮膚は、20代の頃と比較しても薄いことが多く、少しの刺激が色素沈着の原因となります。皮膚への負担を最小限に抑える方法をご紹介します。
アイクリームの効果を最大限に引き出すためには、塗る順番が大切です。基本的には化粧水で肌を整えた後、乳液やクリームを塗る前にアイクリームを使用することがおすすめです。
これには明確な理由があります。化粧水で肌に水分を補給した直後は、角質が柔らかくなり成分が馴染みやすい状態です。一方で、油分の多いクリームを先に塗ってしまうと、それが膜となってアイクリームの成分を弾いてしまいます。まずは「水」で整え、アイクリームで「届ける」、最後に乳液やクリームで「蓋をする」という流れが、薄い目元の皮膚には効果的です。
また、意外と見落としがちなのが「塗る量」です。 「もったいないから」と少量しか使わなかったり、逆に「早く治したい」と大量に塗り込んだりしていませんか? 少なすぎると指先が皮膚を直接擦ることになり、茶クマの最大の敵である「摩擦」を引き起こします。逆に多すぎると、ベタつきを馴染ませようとして何度も指を動かすことになり、これもまた刺激となります。
化粧品に記載されている「規定量」を正しく守ることは、単なる目安ではなく「肌への摩擦を最小限に抑え、成分を一定に届ける」ための効果的な方法です。
第4章 茶クマを改善するために日常生活で気をつけるべきこと
アイケア製品に頼るだけでなく、日常生活の中でメラニンを「増やさない」「停滞させない」を意識することが、将来的な目元の透明感に繋がります。
4-1. 負担を抑えて「未来の茶クマ」を防ぐ目元のUVケア

茶クマの原因となる色素沈着をこれ以上進ませないために重要なのが、紫外線対策です。紫外線は肌の奥でメラニンの生成を促進させ、今ある茶クマをさらに濃く定着させてしまいます。
特に注意したいのが、室内にいても降り注ぐ「生活紫外線」です。外出しない日であっても、窓際での作業や家事の最中に、無意識のうちに目元はダメージを受け続けています。とはいえ、「家の中でもしっかり日焼け止めを塗るのは肌が疲れそう」「クレンジングが面倒」と抵抗を感じる方も多いはずです。
そこでお勧めしたいのが、「ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)」のタイプです。
「ノンケミカルは肌に優しいけれど、白浮きしたり落としにくかったりするのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、最近の製品は技術が進歩しており、スキンケア感覚で使えて、石鹸や洗顔料の泡だけで優しくオフできるものが増えています。
。強力なウォータープルーフ製品を常用し、それを落とそうとしてクレンジングでゴシゴシ擦ってしまうことこそが、茶クマを悪化させる引き金になります。
室内や日常使いであれば、SPF50などの強力なものよりも、SPF15〜30程度の低刺激なタイプで十分です。保湿クリームに近いテクスチャーのものを選べば、朝のスキンケアのついでに「目元を保護する」という感覚で無理なく取り入れられ、夜の洗顔負担も最小限に抑えられます。
さらに、日焼け止めを活用しながら、サングラスや、UVカット率の高い日傘を活用することも、効率的に目元を守ることにつながります。
4-2. ターンオーバーを正常化させる食事と睡眠
皮膚の再生サイクルであるターンオーバーを整えるには、内側からのケアも欠かせません。ビタミンA・C・Eを豊富に含む食材や、皮膚の材料となるタンパク質を意識的に摂取しましょう。
また、慢性的な寝不足は血行不良を引き起こし、青クマを併発させます。茶クマに青クマの色味が重なると、目元はより黒く、疲れた印象を与えてしまいます。良質な睡眠によって成長ホルモンを分泌させることが、目元の皮膚再生を助ける土台となります。
第5章 茶クマに有効な美容医療の選択肢
セルフケアを数ヶ月続けても変化が見られない場合、それは皮膚の深層までメラニンが浸透しているサインかもしれません。その場合は、美容クリニックでの治療を検討いただくことをおすすめいたします。
5-1. 蓄積したメラニンにアプローチする医療の役割
アイクリームでは届かない深層のメラニンに対しては、レーザー治療やIPL(フォトフェイシャル)、ケミカルピーリングといった医療選択肢があります。これらは古い角質を取り除いたり、メラニンを分解したりすることで、肌の再生を促します。
5-2. 医師が教える「失敗しない美容医療」の相談タイミング
「美容クリニックに行くのはハードルが高い」と感じる方も多いですが、セルフケアで無理に改善しようとして摩擦を繰り返し、逆にクマを深くしてしまうのは非常に勿体ないことです。
適切なスキンケアを続けても変化がない場合は、一度専門医の診断を受けることをお勧めします。当院では「流行に流されないオーダーメイドの治療」を大切にしており、不要な施術を勧めることはありません。一人ひとりの美しさを尊重しながら、医学的に最も効率的な治療方法を一緒に探っていきます。
クマのお悩みは、一人で抱え込まずにご相談ください

目元の印象は、お顔全体の明るさを左右する大切な要素です。「茶クマだと思っていたら別の原因だった」「長年のケアが逆効果になっていた」というケースは、実は少なくありません。
バヤシクリニックでは、「一人ひとりにあった自分らしい美容医療 上質な美しさをあなたに。」をコンセプトに、患者様のお悩みに真摯に向き合っています。西林院長をはじめ、スタッフ一同が丁寧なカウンセリングを心がけており、「とても丁寧でわかりやすく、安心して相談できた」というお声も多くいただいております。また当院には、実際に西林院長の治療を受けたスタッフも在籍しており、よりリアルなクマ治療の体験談や情報をお伝えすることができます。
クマの種類や原因がわからず悩まれているのであれば、まずは当院の無料カウンセリングへお越しください。美容外科専門医・形成外科専門医としての確かな技術と知識をもって、あなたに最適なオーダーメイドの治療方法をご提案いたします。

